おしっこを溜めるって? 尿意切迫感って?
おしっこが上手に溜めることができない。
こんなトラブルの方はいらっしゃいませんか?
上手に溜めるとは、どういうことか?
膀胱の役割は平たく言うと、①おしっこを溜める、②出す。
これだけです。
①のおしっこを溜めることが上手にできないことを蓄尿障害といいます。
蓄尿障害の具体的な症状は
昼間頻尿、夜間頻尿、尿意切迫感、切迫性尿失禁、腹圧性尿失禁などになります。
頻尿は膀胱にたくさんのおしっこを上手に溜めることができないため、
おしっこを頻回にするということです。昼間に頻尿になれば、昼間頻尿。
夜間の頻尿なら、夜間頻尿。(医学用語としては、布団に入って1回でもおしっこに行けば夜間頻尿です。)
尿意切迫感は、どうでしょう?
最近ではよく耳にする言葉です。CMで出てきたり、テレビなどでも出たりしていますね。
おしっこに行きたい感じがあると、我慢の仕様がないほど強い尿意です。
あるいは、水の音を聞いたり、水を触ったりなど、水を連想することでもおしっこに行きたい感じが出たりします。
切迫性尿失禁は、尿意切迫感があって、おしっこを出すまでに間に合わず、漏れてしまう症状です。
腹圧性尿失禁はおなかに力が入ったときにおしっこが漏れてしまう症状です。
みなさんイメージできますか?
ご自身がこれらの症状に当てはまる場合には、よく理解できるとは思いますが、
そうでない方には、イメージが難しいかもしれません。
頻尿は緊張しているとき、アルコールを飲んだ後など誰しもがイメージがしやすいと思います。腹圧性尿失禁もまた、女性でよく聞く話ですからイメージできそうです。
切迫性尿失禁についてはどうでしょうか?
私自身では、この言葉のイメージが一番難しかったです。
そこで、簡単な例を挙げてみましょう。
みなさんがバス旅行しているとします。
普通におしっこが行きたくなる方であれば、
バス旅行などをしている際におしっこが行きたくなるようであれば、どうでしょう?
ちょっとおしっこに行きたくなってきたから、お茶を控えておこう。
どのくらいで次の休憩所にバスは着くかな?
外でも見ていようかな と思うかもしれません。
これは、おしっこが少しずつ膀胱にたまり、それとともに徐々に尿意も増えていきます。
我慢をすることはできなくはありません。
尿意切迫感のある人では、どうでしょうか?
「今すぐ、バスを停めてくれー!」
尿意切迫感の尿意というのは、突然でしかも激しい尿意になります。
突然漏れそうな感じです。
こんなイメージです。もちろん症状というのは、個人で大きく異なりますので、
今回取り上げた例は極端であるかもしれません。
ただ、みなさんに覚えていただきたいのは、尿意切迫感の強い人というのは、こういった症状があるため、外出を避けるようになります。買い物に行ってもまずは、トイレを確認してからなど。かなり苦労されています。
今回はこの辺でおしまいとさせていただきます。